「K-Beauty ビジネス学会」が日本初開催 美容教育の未来を日韓で語る

韓国の美容文化発展をめざす「K-Beautyビジネス学会」が5月20日、東京で“美容分野の教育”をテーマにフォーラムを開催した。会場には日韓の美容関係者約30名が集まった。韓国からは当学会長である「ジュノヘア(JUNO HAIR)」パク・ジンヒョン専務や、「BEAUTY産業研究所」所長のソン・ヨンウ名誉会長ら有識者20名が来日。日本からは、東京・銀座のヘアサロン「コア(COA)」青木大地社長をはじめとする経営者や教育関係者が出席した。

日韓の美容教育の融合について熱く語るソン名誉会長

ソン名誉会長は、現在の美容業界の教育について「以前のように、講師の成功法を学ぶ教育ではなく“私自身が成功できる自分だけのノウハウ”を身につけることが必要」と語り、PBL(問題解決型学習)の重要性を提言した。また、韓国ではメタバースやAIを使った教育コンテンツを積極的に活用している。日韓共同のカリキュラムやデジタルプラットフォームの開発をすすめ、今後のアジアの美容教育を牽引したいと語った。

後半には日韓の美容教育に関する討論が行われ、「COA」青木社長に質問が殺到した。なぜ新卒の離職率が0%なのかなど、特に若年層への教育や接し方が話題となった。

上下関係なく仲の良いサロンの雰囲気づくりや、学生との関わり方に参加者は興味津々

また、東京・表参道の「アマトウキョウ(AMA TOKYO)」山下広輔専務は「韓国が大好きなスタッフが多く、韓国で学びたいと日頃から話している。日韓交換留学などのプロジェクトをともに推し進めたい」と話し、多くの共感を呼んだ。

日本での開催は初となった「K-Beauty ビジネス学会」。日韓の情報交換にとどまらず、美容教育の未来を考える新たなきっかけとなった。