「ママである前に美容師」の私たちが今、真剣に考えたい“お金”の話
一般社団法人 日本ママ美容師協会(関口裕子代表理事)は5月20日、ママ美容師100名が集まり「MASH UP 2025」を開催した。
MASH UPは毎回美容業界のトップランナーが登壇し、業界発展のカギとなるママ美容師の働きやすさや生きやすさを業界全体で考えるイベント。2回目の開催となるMASH UPのテーマは、「ママ美容師とお金」。自分のため、大切な人にために不安のない未来へ向かうきっかけになることを目的として開催した。

同協会の代表メンバーである関口裕子代表理事、盛理事、福原明日香理事の挨拶の後、カプロ(Capullo) 森腰菜々絵代表取締役社長が登壇し、ママ美容師への熱いメッセージが届けられた。

カプロではママ美容師が子供の年齢や家族の状況によって個人に合わせた働き方に対応するのは当たり前。そして「ママだからと言って特別扱いしない、が最大の応援」だという。ママ美容師を戦力外と捉えず、チャンスはどんどん与える。活躍できるステージは奪わず、信じて任せる。

一方で権利に甘えず、「ママである前に、美容師である」と森腰社長は強調する。「ママになっても学ぶことを絶対にやめないでほしい。ママだからといってできない理由を並べるのではなく、自分にしかできないこと、自分の価値を自ら理解し、磨き続けていく覚悟を持ち続けることがプロ」だとエールを贈った。
ママ美容師を応援するパートナー企業のプレゼン後は、理美容金融リテラシー協会 中村浩徳代表による「今さら聞けないお金の法則」。

リターンが一番早い投資は「自己投資」だと中村代表。「美容師は老後5000万円必要」である現実、これからの時代の「資産形成」や「生活防衛資金」の考え方、「投資信託」と「複利の力」を最大化させるコツをママ美容師のライフスタイルに合わせて解説した。
中でもママ美容師の心を強く掴んだのは「中村家の資産形成」。子供が3人いる中村代表が、子供が生まれてから85歳までの長期積立法を赤裸々に語った。
ディスカッションタイムでは、MCサカリによるナビゲーターのもと質疑応答が行われた。イベント特設オープンチャットに寄せられた質問に森腰社長、中村代表が答えながら、同協会メンバーのリアルな実例も紹介された。

「価値=武器を増やすために自分は何ができるか」来場したママ美容師も自身に置き換え、考えながら聞く、参加型のイベントとなった。