サロウィンが「SALON VILLAGE」運営のWBPを子会社化 ネイル・アイ領域に本格進出へ

シェアサロン「SALOWIN」などを展開するサロウィンは、美容従事者向け複合型サロン「サロンビレッジ(SALON VILLAGE)」を運営するWBPの全株式を取得し、4月1日で完全子会社化した。ネイル・アイリスト向け専用サロンの出店を加速し、業界全体の支援体制を強化する。

WBPは、初期投資を押さえつつ独立を目指す美容師やネイリスト、アイリストなどのビューティシャンの新しい働き方を支援し、設備と空間を提供することで独立支援に注力してきた。

一方、サロウィンは2019年の創業以来、「美容師の所得向上」「労働環境の改善」を掲げ、全国159拠点を展開。今回のM&Aにより、両社のオペレーションとブランド資産を融合させ、より広範な美容従事者のニーズに応える体制を構築する。

今後は、「サロンビレッジ」のノウハウを活かし、ネイル・アイラッシュ領域に特化した専用シェアサロンを全国へ展開。また、都市部に限らず地方エリアへの出店も視野に入れ、あらゆる地域での柔軟なキャリア形成を支援する。

さらに同社は、今回の買収を皮切りに、シェアサロン領域でのロールアップ戦略を本格化。ビジョンを共有する事業者との連携や統合を通じて、業務の効率化やコスト最適化を図り、スケールメリットの最大化を目指す。

「美容師のために」という共通の理念を軸に、サロウィンとWBPの連携は、美容業界における働き方の多様化とキャリアの選択肢拡大に向けた大きな一歩となる。