アルテジェネシスの新サービス「SSサロン」が開始 小規模・低コストの開業支援で独立を後押し

ヘアサロンチェーン大手のアルテジェネシスは、小規模・低コストでの開業ニーズに応える新サービス「SSサロン」をスタートした。フランチャイズに代わる“ハイブリッド型”開業支援モデルとして展開する。

全国に約350店舗を展開するアルテジェネシスは、これまでにも独立支援に積極的に取り組んできたが、近年は「1~2名で始めるミニマムサロン」の需要が急増。これを受けて開発されたのが、今回の「SSサロン」だ。名前はスタイルデザイナー(Style Designer)、ソロ起業(Solo)、小規模(Small)、効率性(Smart)を意味する4つのSから取られた。

同サービスは、最低自己資金50万円から開業可能という投資負担の軽さが特長。加えて、アルテグループの経営リソースを活用したバックオフィス支援、6年後には独立継続かフルオーナーへの移行を選択できる制度など、美容師の将来設計に応じた柔軟なサポートが整っている。

また、サロン物件の紹介のみを行う非加盟型の「開業コンサルティング」もスタート。希望者のライフスタイルや経営観に応じた複数の選択肢を提供する。

美容業界では、ヘアサロンの小規模化が加速しており、業務委託サロンやフリーランスの増加とともに、個人開業ニーズが顕著だ。同社によれば、2023年には独立相談が年間100件を超え、開業コンサルへの問い合わせも前年比2倍近くに増加したという。スタイルデザイナー事業部では、こうした流れに対応すべく、個々の美容師と継続的にコミュニケーションを取りながら、希望に寄り添った支援体制を強化していくとしている。