訪問美容の現場で活躍「ルームシャンプー」が製造中止 美容師から存続を求める声
訪問美容の現場で重宝されてきた「ルームシャンプー」の製造中止が決まり、存続を求める声が広がっている。
Xで30万超の賛同、「訪問美容に不可欠」
訪問美容師の上原孝行さんは、自身のX(旧Twitter)で「訪問理美容の現場で欠かせない『ルームシャンプー』が製造中止になった」と投稿。高齢者や障がいを持つ人々にとって重要なケアツールだったことを訴えた。この投稿は大きな反響を呼び、30万を超える「いいね」と1000件以上のコメントが寄せられている。
皆様にお願いがあります🙇♀️
— 上原孝行【作業療法士×訪問美容師】 (@TakayukiUehara) February 4, 2025
訪問理美容現場で手放せない『ルームシャンプー』が製造中止になりました😢高齢や障がいをお持ちの方に,非常に喜ばれていました💇♂️可能であれば,製造中止にしたくないため,いいねやコメントを沢山頂き,製造会社様にダメ元ですが連絡したいと考えています😢お力添えください… pic.twitter.com/GJ0A7E6BY9
ルームシャンプーは、水を吹きつけながら同時に吸引することで、衣服を濡らさずに洗髪できる機器。ベッドの上や車椅子に座ったままの状態でシャンプーができるため、訪問美容の現場で重宝されてきた。上原さんは「シャンプー後に『すごくすっきりした』と言ってもらえるのが嬉しい」と語り、ルームシャンプーが単なる洗髪機器ではなく、利用者の生活の質を高めるものだったと強調する。
【ルームシャンプー】すごい機能を紹介✨
— 上原孝行【作業療法士×訪問美容師】 (@TakayukiUehara) February 5, 2025
座ったまま,ヘアカラーができることです.高齢者は,腰が曲がっていることが多く,美容院のシャンプー台では,流すことが困難な場合があります.安楽肢位で負担が少なく,ヘアカラーシャンプーができるルームシャンプーを復活させたい🙇♀️訪問美容現場の救世主でした🙇♀️ pic.twitter.com/M50DTFlash
製造中止の背景と今後の課題
販売元によると、中国の委託工場での供給が不安定になり、日本国内での生産も高額な資金がかかるため、販売と修理を終了する判断を下した。現在、200台の在庫があるが完売次第販売終了となり、修理サービスも部品在庫が尽き次第終了する。
代替案として、ペット用の類似製品があるものの、水圧が弱く、完全な代替にはならないとの意見が出ている。