美容学校の国際文化がギャラリーをオープン 日本の美意識を紐解く新たな場に
国際文化理容美容専門学校が渋谷校に多目的ギャラリー「国際文化ギャラリー(KOKUSAIBUNKA GALLERY)」をオープンした。日本人の美意識の歴史と変遷を紐解く場として、ヘアスタイル、メイク、着付けの技術や歴史をテーマにした展示を年間3回開催する予定だ。オープニング企画展「幕末旧大名家御輿入れ 蒔絵婚礼調度展」は12月3日から公開する。
11月29日に行われた内覧会では、ギャラリーを設立した荘司礼子理事長と館長を務める村田孝子氏が来場者を迎えた。同ギャラリーは縄文時代から現代に至るまでの美容と装飾文化を広く紹介し、美意識がどのように形成され、受け継がれてきたかを掘り下げる。
展示品には、江戸時代から続く化粧道具や櫛、かんざし、浮世絵などのほか、ハサミやバリカンといった理容道具、さらに縄文・弥生・古墳時代の土偶や埴輪も含まれる。いずれも同校が長年収集してきた所蔵品であり、最高水準の保存状態を誇る。既に全国の博物館から貸し出しの要請が届いているほど、歴史的価値の高いコレクションだ。
オープニングを飾る「幕末旧大名家御輿入れ 蒔絵婚礼調度展」では、幕末から明治時代にかけての柏紋蒔絵婚礼調度品や髪飾り、浮世絵美人画など、当時の美意識を象徴する品々が並ぶ。これらの調度品は日本文化における婚礼儀礼の華やかさと精緻さを伝えるだけでなく、美容という視点からも新たな発見を提供してくれるだろう。
国際文化ギャラリーは美容と文化を横断的に捉える新たな展示空間として、日本の美意識を再発見する機会を提供する。ギャラリーを訪れることで、縄文時代から現代に至る美の系譜に触れることができる。
■幕末旧大名家御輿入れ 蒔絵婚礼調度展
期間:2024年12月3日〜2025年3月28日
時間:12:00〜16:00
場所:東京都渋谷区神泉町1-2 国際文化学園6号館B棟2階
休館:土曜、日曜、月曜、祝日
料金:500円(学生は無料)