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体を壊して挫折するも、Uターンで復活!【全国売れっ子スタイリスト連載第28回】最高指名売上186万円/滋賀県近江八幡市

月刊BOBの長寿連載、『日本全国売れっ子スタイリストを探せ!』。なかなか知ることのできない、リアルに売り上げが高い美容師さんの数字や取り組みを赤裸々に取材するこの企画。2004年に「人が好き!美容が好き!」というメッセージを掲げて始まり、名前や形を変えながら日本全国の200名近い美容師さんを紹介してきました。(現在の連載タイトルは「日本全国売れてるスタイリストを探せ!」)働き方、ライフプラン、キャリアプランのヒントが詰まっていて、掲載はいつも雑誌の後ろのほうですが反響の大きい企画です。

今回は月刊BOB2006年7月号掲載の第28回をご紹介します(記事内容はすべて、取材当時のものです)。

全国売れっ子スタイリスト連載第28回 松本真美子[THGI-ARTS(サジアーツ)/鳥取県米子市]2006年7月号掲載

松本さんの売り上げデータ

まつもとまみこ◎1978年(昭和53年)3月15日生まれ。28歳。AB型、うお座。鳥取県境港市出身。米子北高卒業後、島根県の松江市にある松江理容美容専門学校1年制に入学。お父さんは市役所職員で、美容とはまったく無縁の家庭環境だったが、美容を選んで良かったと実感している。美容学校卒業後、いったんは憧れの東京に出てきて、大手サロンに就職した。しかし、腰痛がひどくなって、郷里に帰った。そこで腰痛を克服して出会ったTHGI-ARTSが松本さんには肌が合った。現在、本店の店長。

歩けなくなるほどの腰痛での挫折を経て、Uターンで成功

鳥取県米子市のTHGI-ARTS。straightのスペルをうしろから読むと、このサロン名になる。オーナーの山石修身さんは人情肌の親分。コンテストの練習になると夜中の2時でも一緒に付き合う。コンテストではその実績から、地元の山陰地方だけでなく、全国版の知名度がある。本店の店長になってまだ1年の松本真美子さん。28歳。笑顔が素敵なチャーミングな店長さんだ。腰痛に耐えられなくなって、東京の大手サロンを退社して郷里の鳥取県境港市にUターン。そこで出会ったサロンで、水を得た魚になって充実した美容人生を送っている。

東京で体を壊しながらスタイリストデビュー。生まれ故郷の鳥取で療養しながらも、すぐ復帰したかった

「私は末っ子で甘えて育ちました。ですから東京で3年間、1人で生活できたことは、自分の人生にとって大きいですね。お客さまから、お子さんのことで相談されたときは、遠くに『出したほうがいいですよ』『大きな経験になりますよ』ってお勧めしています」

美容学校を卒業した松本真美子さんは憧れの東京で、大型サロンに就職した。

しかし1年目で腰痛になり、3年目には足に痺れが来るレベルまで悪化したという。それでも接骨院に通いながら、必死に耐えてスタイリストまで昇格したが、最終的には立っていることもままならずに断念。 生まれ故郷の鳥取県境港市に戻って治療に専念することにした。接骨院治療、ヨガ、岩盤浴、プールでの歩行訓練など、あらゆることを試して克服したのだ。

東京の美容室では、シャンプーは指名制。腰痛が辛くても、指名してくれるお客の顔を思い浮かべるとサロンを辞められない。しかもアシスタントなのに指名してくれるのは励みになるので、仕事にも愛着が湧く。「辞めたりしないで」「どこにも行かないで」というお客の言葉が、美容師としては一番感動する。

「まだ若い私なのに、こんなことを言ってもらえる仕事ってなかなかないと思います。美容師って本当にいい仕事です」

だから腰痛を克服したら、すぐにも復帰することを考えた。

美容師の友人に、「米子にいい美容室があるよ」と聞き、面接に行く。東京では中高年のお客が多い美容室だったので、自分と同世代の若い女性のヘアスタイルに携わりたい。友人から聞いた話には大いに心を動かされた。

「オーナーがとても温かい。コンテストでの実績がある。スタッフがいい。若いお客さまが多い」といった評価である。

“まだビールがおいしくない”28歳、急遽の店長就任。お客様に目線を合わせて

前任の先輩店長が、コンテストで知り合った美容師と結婚して三重県に引っ越した。

松本さんは後任として昨年3月、急きょ店長を任される。THGI‐ARTSの3店舗目オープンの計画も延期された。 「すごい立派な人。仕事はできるし、人柄はいいし美人です」

その前店長が辞める3カ月前に、松本さんは後任として本店に異動してきた。前店長のお客をスムースに引き継ぐことができて、さらには支店のTHGI‐ARTS BAGUSの古くからのお客のほとんどが、松本さんと一緒に本店に移ってくれたという。

「前任者が優秀だったので、会社には大きなダメージでした。コンテストがサロンのエネルギーになり、プラスに働いています。しかし、あのときだけは裏目に出ました(笑)。松本さんは支店が長かったので心配でしたが、よくがんばってくれた。か細い声で接客するし、手も遅いけど、決してお客を否定しません。だからみんながついていきますね」

オーナーの山石修身さんの評価だ。

「店長になって1年、今までは自分のことで一杯一杯でした(笑)。これからですね。お店のこと、スタッフのこと、教育のことを考えていきたい」

腰痛に悩んだ松本さんだが、なるべく低い姿勢で、目線をお客と同じ位置に合わせるように努力している。トップの位置のカットのときだけはともかく、上から見下ろすのはできるだけ避けたい。

「初めてのお客さまは、読んでいる雑誌を聞いて、それに合ったヘアカタログを見てもらいます。それと気になっていそうなことを察知して、『こんなこと気になりませんか』と聞きます。リピート客には、前回のことでやりにくかったことをしっかり確認します」

これまでの指名客の最高記録は、1カ月で274人、1日では13人だ。

お客がいかに快適でいられるか。それを考えた仕事をすることが松本さんのテーマという。

「たとえば仕事をしている女性には、普段の手入れのしやすさを考えたヘアスタイルを提案します。うしろで結ぶ女性には、段を入れないカットを提案します。結んだときにバラバラと落ちやすいですから、と説明すると、納得して喜んでくれます。お客さまの要望はしっかり聞きますが、それが普段、快適かどうかはしっかり判断して、場合によってはこちらからの提案をするようにしています」

目線を高くしないだけでなく、疎外感をもったり、威圧感を感じさせないサロンの雰囲気をつくることも大切と考えている。声がけをすることを意識しているのだ。

コンテストではまだ3位入賞が1回だけなので、それが松本さんの今後の課題。

「1回だけの入賞では、まぐれと思われてもしようがない。がんばります。コンテストは全員参加。車が2〜3台連なって行くので、旅行気分で楽しく勉強できる(笑)。後はビールを飲まなきゃ大人じゃないと言われてチャレンジしてます。でもおいしくない(笑)。好きになれないですね」

カット講習、カラー講習、パーマ講習、まだまだ勉強したいことはいっぱいある。

「鳥取に帰ってきて、THGI‐ARTSのようなサロンに入って仕事ができることがとても幸せです。オーナーはすごく一生懸命な人で、スタッフをわが子のように思ってくれています。コンテストの練習のときなんか、夜の2時過ぎまで付き合ってくれます」

人があったかい街だから、ずっと米子に住みたい。いずれはサロンも持ちたいという。

とくだ

AUTHOR /とくだ

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