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涙の“もみあげカット”でお別れ【全国売れっ子スタイリスト連載第21回】最高売上337万円/石川県金沢市

月刊BOBの長寿連載、『日本全国売れっ子スタイリストを探せ!』。なかなか知ることのできない、リアルに売り上げが高い美容師さんの数字や取り組みを赤裸々に取材するこの企画。2004年に「人が好き!美容が好き!」というメッセージを掲げて始まり、名前や形を変えながら日本全国の200名近い美容師さんを紹介してきました。(現在の連載タイトルは「日本全国売れてるスタイリストを探せ!」)働き方、ライフプラン、キャリアプランのヒントが詰まっていて、掲載はいつも雑誌の後ろのほうですが反響の大きい企画です。

今回は月刊BOB2005年12月号掲載の第21回をご紹介します(記事内容はすべて、取材当時のものです)。

全国売れっ子スタイリスト連載第21回 山崎亜由美[KAMIO(カミオ)/石川県金沢市]2005年12月号掲載

山崎さんの売り上げデータ

プロフィール

やまざきあゆみ◎1975年5月26日生まれ。30歳。石川県金沢市城南出身。石川県理容美容専門学校卒業後、オーナースタイリスト1人だけのサロンに入社するが技術教育に不安があり、技術を覚えられるKAMIOに3年目で転職。美容学校の先生に相談に行ったら「あんたのような好奇心の強いコはKAMIOしかない」と勧められたという。現在、同社で9年目。

指名客数300人超えがデフォ

川県金沢市を中心に白山市、石川郡などに7サロンあるKAMIO(カミオ・富田征子・新田千鶴子代表)。創業は1921年(大正10年)という老舗だ。この老舗サロンに入社してきた山崎亜由美さん(30歳)。他のサロンで2年経験してきたが、アシスタントとして一からの出直しだった。でも、山崎さんは年下の先輩がいることにもあまりこだわらない。お客さまと仲良くなりたい、24歳までにスタイリストになりたい——この目標に向かって、毎日の仕事をつづけ、指名が300人を越えるように。

「山崎さんと話し合って決めた髪型」という印象を目指す

山崎さんのこの7月の売上げは、337万1640円。指名客数は321人。今年は3月と8月も指名客が300人を超えている。  そんな山崎さんにお客から支持されている理由を聞いてみた。 「お客さまから『直して』と言われたら、私は素直に直します。お客さまが喜んでくれることが前提だから。ただし、『お任せ』のお客さまが多いので、そのときの空気、オーラをしっかり読むようにしています。最終的には私が決めるけど、『山崎さんに切られた』ではなく、『山崎さんと話し合ってこうなった』でいきたい。それが私の基本」  プロとして、フォルムを似合わせることはできる。でも、それをお客が好きかどうかは別、と心得ているから話し合いたいのだ。

友達が少なかった高校時代から、「誰にでも声をかけられる人」へ

最初に勤めたサロンでは、ヘアカラーは教える力がないし、カットがまだ未熟なのにお客に入っていいともいわれた。  美容専門誌で見よう見まねである。しかし専門誌の通りにカットをしても、同じヘアスタイルにはならない。そこで将来のことを考えて、KAMIOに入社。2年間勤めたサロンを辞めて、一からの出直しだ。 「私は髪を切るのが好きで美容師になったタイプではない。人と触れ合いたいから、その手段として美容師になりました」  消極的で冷めていて、友だちが少ない高校生だった。だれにでも声をかけられる人になりたい、もっと感情を持てる人になりたい、もっと熱い人になりたい、だから美容師になってそういう自分を実現したかった。  KAMIOでのアシスタント時代、お客さまと仲良くなりたい——という思いがすべての行動の出発点だったという。 「『次はお願い』と言われるようになるにはどうすればいいか。このお客さま、次はパーマを指名してくれないか、カラーを指名してくれないかと。お客がスムースに流れることを常に考えてはいたけど、どこで自分が関われるかを考えていました。私のほうがスタイリストよりも仲がいいよ、というお客さまが増えていきました。将来は私にカットを任せてくれるかなって、考えていましたね」  スタイリストに昇格して異動になった片町のAnge時代。若いお客が中心のサロンである。その前のLUMAXでは、まだ未熟なアシスタント時代の印象しかお客にはない。 「チャンスでした。先輩のスタイリストはみな私より上手。でもおしゃれな服装とメイクで上手に見えるようにがんばった(笑)。若いノリで若いお客としゃべり、紹介カードも1枚のところを2、3枚配りまくり(笑)」

涙の“もみあげカット”でお別れ

スタイリストに昇格した最初の1カ月の売上げは70万円だった。Ange時代は、3回目来店までは必ずDMを書いて出していたという。 「異動した直後ですから、私にとっては新規客ばかりでした。ハガキの高さが30の山になりました(笑)」  01年にアシスタント時代を過ごした現在のLUMAX店に戻り、03年5月から店長になった。 「自分的にはできるアシスタントのつもりだったけど『あんた雑やね』と言われていました(笑)。でもその分、たくさんしゃべろうと思い、今もそれはつづけています」  会話は自分のことをしゃべるより、お客さまに話をさせる。話を振ってしゃべらせて、そこにアシスタントも会話に巻き込んで、3人の輪をつくる。 「喫茶店を経営している母親を見ていて、無意識に勉強していたのかもしれません」  これまでに感動したこと、うれしかったことを聞いてみた。 「大学4年生の男の子が3月の卒業式直後に『もみあげカット』で指名予約をしてくれました。予約表を見ておもしろいなと思い、もみあげカットでは少しの時間枠しか取れなかったので、『今日はどうして、もみ上げカットなん?』と聞いてみました」  すると明日、大阪の病院にレントゲン技師として就職するので引っ越していく。山崎さんの顔を見て金沢を後にしたかったという。 「このときは泣けました(笑)。しかも、うれしさも半分混じっている滅多に流せないような、いい涙でした(笑)」  これからの目標は「今がんばれば必ず先に楽しいことがある」のだそうだ。そして、もっとたくさんのお客と出会いたいという。

とくだ

AUTHOR /とくだ

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