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河野太郎行政改革担当大臣に美容師国家試験のナゾを提言!「オールウェーブ使わなくない?」

美容師国家試験と現場との乖離が、美容師の働きづらさを招いている

美容師免許は、数ある国家資格の中でもちょっと特殊です。運転免許は取れたらすぐ公道を走れます。看護師さんはすぐ注射を打てます。教員免許もすぐ教壇に立って教えます。美容師だけは、時には数年をかけて改めて技術を学び直す場合がほとんどです。

就職してみて、「学校でやってたことって何だったの!?」って思うのは新卒あるあるですよね。これは教える側が困るだけの問題ではなくて、売り上げを作れるまでに時間がかかるから給与が上がらないとか練習しなきゃいけないから拘束時間が伸びるとか、新人美容師本人が仕事を続けるハードルになってしまっているし、それが「美容師は稼げない」「つらい」というイメージとなって志望者の減少や若手のモチベーションダウンを招いています。

新卒3年目までに、学校の友達が10人は辞めてる!

美容師さん305人に聞いたアンケート(※1)では、95%、つまり289人が、美容サロンに就職後、3年以内に退職した友人がいると回答。

その友人が何人なのかを答えてもらうと、こんな結果になりました。一番多いのは10人ですが、なんと100人以上の回答も。

「現場じゃ使わないじゃん!」美容学校あるある。

※1のアンケートで「美容学校で学んだカット・セッティング・ワインディング等の技術は、美容師になったときに活かされましたか?」と聞いてみると、活かされた!と感じている人がたった24%という結果に。

では、何が役に立たなかったと感じているか?

「美容学校の実技試験で取り組んだ技術で今は使っていない技術はありますか?」と聞いてみると、さらに人数を増やして387名が答えてくれました(※2、複数選択)。

ダントツで多いのがオールウェーブセッティング。オールウェーブで検索してみても、美容学生向けの情報しか出てこない(=お客さまにスタイルとして認知されていない、現役美容師も情報を必要としていない)ことからもニーズのなさがわかります。

フィンガーウェーブ、ピンカールもスタイルとしては特殊です。クラシックな技術は逆に学校でしかやらないだろうから学ぶ意味があるとも感じるのですが、それが多くの学生に伝わっていない、というのがすでに問題ですよね。

ブロッキングやワインディング、ブラントカットやウエットカットといった日常的に使う技術を「使わない」と答えている方は、おそらく「学校で習ったのと現場とは違いすぎる」ということなのではないでしょうか。

なにせ、すべての技術を使っていると感じている人はたったの2.3%です。

カラーや撮影技術、接客…もっとすぐ役立つことが知りたかった

逆に何を学びたかったか聞いてみると、意外にも撮影技術がトップに。確かに今では必須のスキルなのに、学ぶ機会が全くないですね。

撮影もそうですが、マナーやサロン経営、カラーコーディネート、語学など、技術そのものではないけれど美容師という職業に必要なスキル、教養を求める声が大きいことがわかります。現場の経験値ですぐに補えないからこそ学校で知っておきたかったということでしょう。

実戦技術が必要だけど、インターン制度は廃止されてしまった

実戦的な知識がほしいなら、現場で学ぶのが一番効率いいですよね。266名が回答を寄せてくださったアンケート(※3)では、72%がインターンシップ制度の復活を望んでいます。

実地修練制度(いわゆるインターン)は労働環境に批判が集まって平成7年に廃止された経緯があります。もちろん、安い労働力扱いされて学生がすり減ったら本末転倒です!しかし、その後の美容学生は、バイトしながら技術を習得するという道が閉ざされてしまいました。美容室でバイトしても受け付けや掃除程度しかできないので、他業種でバイトしている場合がほとんど。めちゃくちゃ効率悪くないですか!?

ここまでにご紹介したアンケート結果の概要

(※1)一般社団法人日本美容サロン協議会が運営するLINE公式アカウント「BIYO」の利用者305名を対象に、2020年1月6日~ 2020年2月7日に行ったアンケート

(※2)一般社団法人日本美容サロン協議会が運営するLINE公式アカウント「BIYO」の利用者387名を対象に、2021年4月19日~ 5月3日に行ったアンケート

(※3)一般社団法人日本美容サロン協議会が運営するLINE公式アカウント「BIYO」の利用者266名を対象に、2021年5月17日~ 5月31日に行ったアンケート

 

じゃあ、どうすれば変えられるの!?行政改革してって言ってきました!

国家資格の内容や、それに基づいて学校で教わることと、現場との乖離。これ、どうやったら変えられるんでしょう?

国家試験の内容は美容師法に基づいて公益財団法人 理容師美容師試験研修センターが決めています。試験内容を変えれば資格のほうもそれに準ずることになりますので、法改正は不要です。

インターンシップ制度については、仮免許などの制度化を伴う場合があり、それなら法改正が必要となります。

また、内容が変わればそれを教える先生も必要になりますね。

こうした変革は、厚生労働省に考えてもらわないといけません!

河野太郎行政改革担当大臣に提言

河野太郎大臣(中央)に提言書を手交するうえの賢一郎会長。右から3人目が雑賀英敏氏(TONI&GUY)、4人目が岩田卓郎氏(air)。

 

一般社団法人日本美容サロン協議会(通称JABS)が与党に働きかけて発足した「美容サロンに関する議員勉強会」は、上野賢一郎衆議院議員を会長、小倉將信衆議院議員を事務局長に、7名の議員が参加する会。

6月4日、この会で作成した提言が、河野大臣に申し入れられました。

提言では美容師国家試験の改革と実戦的な実務研修制度の創設に加え、外国人美容師に関する就労特区の支援、美容師の働き方改革の推進、美容室のコロナ対応への支援が求められました。

ざっくり内容まとめ

①美容師国家試験の改革

・サロンで実施しない実技試験科目、それに割かれる数百時間の授業時間

・美容師資格が必要で危険を伴う施術であるアイラッシュ・まつエクは試験にないので教えない場合も

・今の時代にあった美容人材の育成に向けた国家試験の抜本的見直しを!

②実戦的な実務研修制度の創設

・意欲向上、技能習得、就職先のマッチングにも役立つはず

・美容学生が仕事をしながら実戦的に技能を習得できる仕組みを創設すべき

・実務実習制度は改善が必要

③外国人美容師に関する就労特区の支援

④美容師の働き方改革の推進

・上記のような国家試験の改革によって即戦力となる学生を育成することで、長時間労働を是正

・社会保険加入促進に向けた業界の取り組みを後援すべき

⑤美容室のコロナ対応への支援

当日はJABSの理事でもあるairの岩田卓郎さん、TONI&GUYの雑賀英敏さんも参加。

tiktokなどで美容学生や新卒生の声を体感しているという雑賀さんは記者説明会で、「イギリスだったら20代で稼げるのに、日本は時間がかかりすぎる。あの2年はなんだったの?という現場の新卒の声を知ってほしい!」と発言されていました。岩田さんも時間がかかりすぎることに言及。サロンワーカーとしても後進をたくさん育て、若手が多数活躍するサロンを経営するお二人が、現場の声を吸い上げてくれているのを感じました。

河野大臣も既に美容業の特殊性を認識していた

右端が河野大臣

 

今回の申し入れでわかったのが、河野大臣も以前から興味を持っているテーマだったこと。美容室・美容師の入れ替わりや競争の激しさ、それに伴って必要となる人材確保・育成について認識があったそうです。

また、提言の中で河野大臣が特に納得していたのは、エステなら無資格で行なっているようなシャンプーなどの業務にも資格が必要、といった「他の業種と不均衡である」という点でした。

若手の意欲を削がない業界になってもらうために

意味が感じられない試験…それが招く膨大な練習時間からの時間外拘束……そして稼げるまでの時間が長い…仮に自分1人がそれを乗り越えたとしても、人が来なくなったら業界が盛り下がって自分もうまくいかなくなります……。

美容師ひとりひとりのスキルでは解決できない問題を変えるには、改革を求めるためのいわゆる「ロビー活動」というやつが必要で、JABSのような「業界団体」が必要なのですね。

自分も意見がある!と思った方は、ぜひJABSに参加してみてください↓

一般社団法人日本美容サロン協議会

 

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WEB: https://jabs.or.jp
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とくだ

AUTHOR /とくだ

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