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令和に美容学生が集まるサロン・離職しないサロンの特徴

来月4月から本格的に始まる2022年入社のサロンスタッフ採用活動、美容学生の就職活動を前に、ぜひサロンオーナー・経営者、幹部、店長、アシスタントリーダー……すべての美容師に見てほしい動画『美容学校の先生会議』を、文章にしました。

みなさんもご存じの通り、今確実に売上を伸ばしているのはスタッフ離職の少ないサロンではないでしょうか。
「うちのサロンに合わないから離職した」は、仕方がないことではありません。また、「美容学生が少ないからスタッフを採用できないのは仕方がない」というのも間違いです。

今回、東京都にある日本美容専門学校から熊木先生、栃木県にある足利デザイン・ビューティ専門学校から海老原先生、大阪府にある大阪モード学園の小澤先生( 1930年創業の美容室HIKARISオーナーでもある)にご参加いただき、学生が集まるサロン・学生が離職しないサロンの特徴について話をしていただきました。

動画で見たい方はこちらから!

 

 

令和の美容学生が就職先サロン選びで最重要視しているのは、給与金額?

 

美容師アシスタント1年目の平均給与金額のリアル

海老原先生:最低賃金の関係でエリアにもよるんですが、足利デザイン・ビューティ専門学校<栃木県足利市>(に来るサロンの求人票全体)ですと17~18万円が平均的な給与金額ですね。
小澤先生 :大阪モード学園<大阪府大阪市>(に来るサロンの求人票全体)では19~21万円が平均的な給与金かなと思います。もちろん23万、24万円もあれば16万円、17万円もあります。
熊木先生 :日本美容専門学校<東京都新宿区>(に来るサロンの求人票全体)では、ここ数年「最低賃金制度」の改訂によりどんどんよくなってきていると感じています。だいたい18万5000円くらいが平均値で、もちろん20万円以上とかもっと好条件を出されるサロンもあれば、今だに15万円というサロンもあるので、一概にはいえないですが、平均値としてあがってきている感じはしますよね。

海老原先生:一番給与金額が高いサロンは(アシスタント1年目で)24万円くらいですか?
小澤先生 :そうですね。
熊木先生 :そうですね、それくらいです。

 

令和の美容学生が、就職サロン選びの際に最重要視していること

海老原先生:最近顕著にでてきた特徴は、人間的成長を求めている学生が多くなってきたことです。校内アンケートの結果なんですが、技術・知識だけでなく人間的成長ができるサロンに就職したいという学生が増えています。
小澤先生 :最近一番気になるのが「客層」を気にする学生が昔より増えていることです。有名店であればあるほど、しっかりとした技術を持ったサロンであればあるほど、お客さまが失客しないので。20歳で来たお客さまが20年通い続けたら当たり前ですが40歳になりますよね。学生から見ると年上すぎると感じるようです。僕から見ると40歳は若いと思うんですが。そのギャップが最近気になるという学生が増えていますね。
熊木先生 :個人個人で価値観が違うので一概には言いづらいんですが、お店のコンセプトがはっきりしているサロンというのはわかりやすいので、学生もそこのサロンの特徴が理解できて興味をもって、そこから先につながるという形になる場合が圧倒的に多いと思います。“うちは何でもやりますよ”と言われるよりも、“ここに特化していますよ”とか、例えば“ファミリーですよ”とか、商品だけに限らずはっきりしていることが一番重要なのかなと思います。

 

学生から支持されるサロンは、わかりやすい「売りポイント」がある?

 

美容学生に支持されるサロンとは?

海老原先生:学生に響くポイントは、本校ですと3つあります。①技術特化型のサロン ②経営理念や中期・長期の計画がはっきりしているサロン ③卒業生の状況をこまめに報告してくれるサロン これは在校生に一番響くポイントだと思います。
熊木先生 :そうですね、技術的な部分で特化しているサロン、その技術を活かしたスタイルづくりに強みを持っているサロンは学生がみてわかりやすいですよね。あとはオーナーさんや店長さんの「美容に対する想い」「スタッフに対する想い」「クリエイティブに対する想い」……何でもいいんですが、熱さ・熱量が伝わってくるサロンさんは強いなと思いますね。
小澤先生 :正直スタッフは変わる可能性があるんですが、オーナーは変わらないですよね。オーナーが熱いというのは一番学生にすすめやすいというか、売りになるというか。熱さがないと書面だけのコンセプトになってしまうので、ホームページ上には書いてあるが実際には違うということになるんですよね。オーナーさんがどこまで本気でやっているか指標になるのは、やっぱり卒業生です。卒業生が頑張っているサロンはやっぱり応援したいですし、安心して学生におすすめできます

 

今は昔、美容学生から支持されたサロンは「美容業界誌」に出ているサロンだった

小澤先生 :一昔前は美容の専門雑誌に載っていると有名店という認識がありましたが、そもそも読まないので、あんまり響かないんですよね。それよりも学生が目にするものに映るサロンのほうが人気になっていっているという傾向があります。若者の活字離れは深刻な問題で、僕らで何とか止めないとダメだと思っているんですが、予想以上ですよね。
熊木先生 :そうですね「学生には活字を読みなさい」「業界誌を読みなさい」と言っているんですが。好きな子は必ず全誌読んでいますし、おまえ確かこの間も見てなかった? というくらい(読み込んでいる)。
小澤先生 :二極化なんですよね、図書室の(美容業界誌)アーカイブを全部見ている学生もいれば、全く見ずにSNSのみで情報をさぐる学生もいますよね。
熊木先生 :どちらかというと、そちらが多くなってきていますよね。
小澤先生 :だんだん多くなってきていますよね。

 

学生がサロンを探す方法は、求人票よりもInstagramやウェブサイトである?

 

入りたいサロンはInstagramで探す! が美容学生のスタンダード

小澤先生 :企業研究を1年以上かけ、学生自身のために勉強させているので、もちろん入りはインスタが多いとは思うんですが、最終的には自分でWEBも見て、自分でサロンを見に行ってということになるので。入口になっていることは間違いないですね。
熊木先生 :そうですね、圧倒的にInstagramが入り口になっている場合は多いですね。Instagramにあがっているヘアスタイルを見て「私もやりたいな」と思ってお客さんで行くとか。説明会や見学会につながっていく感じですね。
海老原先生:私の学校では、インスタが入り口になっている学生は78%ですね。

 

先生が安心して学生を任せられるサロンの特徴とは?

 

先生が学生におすすめしたいサロンの特徴は〇〇!

小澤先生 :①コンセプトがしっかりしているサロン ②卒業生がしっかり美容を邁進しているサロン、この2つだと思います。
熊木先生 :スタッフの将来に対しても、きちっと想いを込めて考えて育ててくれるサロン。そういったオーナーさんの想いがやっぱり大切ですよね。
海老原先生:仕事の本質とか、美容業界の本質に基づいたサロン経営をされている美容室は人を大切にしてくださるので、安心して学生をあずけられますね。

 

令和の美容学生の特徴を本当に理解できていますか?

小澤先生 :サロン側も学生の変化についていけるかどうか、ということを問われているんだと思うんですよね。熱くても、卒業生がしっかり活躍していても、今の令和の学生が変化してますよね。僕らの世代にしても、少し上の世代から「こいつらちょっとちゃうな」って思われてたはずなんですよね(笑)。繰り返すはずなので、時代の変化にどれだけ付いていけているのか、はさっきの2つ(①コンセプトがしっかりしているサロン ②卒業生がしっかり美容道を邁進しているサロン)に付け加えたいですよね。
海老原先生:そうですね。
熊木先生 :そう思います。
小澤先生 :活字を読まないんですから。教育はあきらめたら終わると思うので、学生に対してもずっと言っていかなければならないと思うのですが、今の段階では“活字を読まない子が就職してますよ”と。その子への教育を引き続きよろしくお願いしますね、と。まだしっかり読めるところまでは成長していない学生だという理解をしてもらわないと、活字を読むことをベースにしゃべってもお互い話が通じないので、安心して学生を送り出すことは難しいかもしれません。
海老原先生:今の学生はZ世代なので。現在16歳~21歳の方が当てはまるのですが、活字が苦手ですが、ソーシャルメディアには特化していて情報収集能力はめちゃくちゃ高いですね。その取捨選択というところになると、また別なんですが。行動力、自己分析力は弱いところがあるかもしれません。
熊木先生 :いろいろな意味で、個性的。本当にしっかりと将来のビジョンを描けて、自分はこう進んでいきたいんだ! という学生はごく一部ですがいます。“今の子達は”と全体でとらえてしまうと、みんなそうではないという大前提で。しっかりとした意識の高い子も実際にはいますので、比率的に多くなってきたのが、自分ではいろいろなことが考えられない子達。「どういうお店に行きたいの?」と聞いたら「どういうお店がいいんですか?」みたいなやりとりのレベルです。じゃあ何を一番最優先して、優先順位をつけるとしたら何? という聞き方で話をすることが増えました。道筋をもう少しつけてください、と望んでいる若い子たちの割合が増えてきたということです。それをどれだけ見極めて、臨機応変に対応できるか、対応していただけるか。その辺が1つのポイントになるのかなとは思いますね。

 

オーナーやスタッフが今の学生の特徴を知っていれば防げる離職もある?

 

先生が考える早期離職の原因とは何か

海老原先生:学生とオーナーさんの問題というよりは、教育機関の教育レベルと受け入れサロンとの溝が離職の大きな原因になっているような気がします。本来仕上げなければならない教育のレベルまで達していない学生を多くつくっている美容専門学校もたぶんあると思うんですね。その割合によって、マッチングが違ってくると思います。例えば“厳しいの度合い”もそうなんですが、ズレが生じて離職につながっていくというパターンがありますね。
小澤先生 :私が思うのは、オーナーと学生ではなくて、まずはオーナーとスタッフだと思うんですね。私自身もサロンを経営しながら思うんですが、そこが一致しきれていない状態で、オーナー1人が熱い想いをもっていても、その想いがどこまでそのサロンの中で浸透しているのか、というのが、経営者がずっと持っていかなければならない課題だと思うんです。末端まで想いが伝わっていればいるほど学生はギャップが少ないと思うんですが、オーナー、就職担当者の話を聞いて入社します、実際入社して話すのは少し上の先輩。この先輩とギャップがあると離職につながると思うので。サロンが一番取り組むのは、そこなのかなと思いますね。
熊木先生 :辞めてしまった子の理由を聞くと、人間関係っていうのが圧倒的に多いんですよね。その人間関係というのは、対オーナーさんもあれば、どちらかといえば対スタッフ、もっと近いアシスタントの先輩との関係性に離職の理由を持つ卒業生が結構多い。オーナーさんがいくら熱いサロンづくりをされていても、末端までその想いが共有されているかどうかが重要で。共有されていれば、学生もそういうサロンを選んで入っているので、そこに違和感を感じないと思うんですよ。でも実際には、入社後1週間で「ちょっと思っていたのと違う」という学生が正直いたりするわけで。その想いって、言い方は悪いんですが口先だけになっている可能性もなくはないので、学校側もサロンの生の情報を常に取り入れるようにしながら、サロンさん側もオーナーとスタッフ間のミーティングを繰り返していただくことでギャップは埋まるのかなと思いますよね。もう1つ、学校側からは言いづらいですが、入ってみたら言われていた条件と違っていた、求人票でもうたっているのにお給料をもらったら違っていた。そこの部分は絶対に避けてもらいたい。それは問題外だと思うので。

 

 

月刊BOB編集部

AUTHOR /月刊BOB編集部

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