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LECO内田聡一郎×gricoエザキヨシタカ 『2021年の目標10』

すごいと言われる人は、目の前のやるべきことより、1年後にやっておくといいことを優先して、今日を生きている。読めば今年の目標を立てたくなる、そんな2人の対談です。(この対談は『ヘアドレッサーズダイアリー』の発売を記念して、月刊BOB 2021年3月号に掲載した内容です。)

 

イノベーター気質炸裂 業界を変えたい、が共通点

ーーお2人の2021年の目標、1つめを教えてください。

エザキ:今までにない仕事をしていく、ですね。
内田 :いきなり壮大!(笑)
エザキ:去年はコロナで、今までやっていなかったこともやる必要があって。テレビの撮影もタイミングが合わずに断ることが多かったんですが、出てみて美容師のイメージを変えるためには出たほうがいいなと。だから今年は事務所に所属してもいいくらいに思っています。
内田 :タレント業務もやるの?
エザキ:そうですね。美容師でテレビに出てもギャラが発生しないので、それなら所属したほうがいいかなと。内田さんは、JHA(※1)2連覇ですね!
内田 :そうです、一番最初に出てきた目標でした。2020年にJHAグランプリをとれたのが嬉しかったので。若い子からしたら?かもしれないけれど、ずっとそういう畑でやってきていて、何かに一生懸命打ち込んで結果を出す、そういうプロセスの重要性を感じました。
エザキ:内田さんが表彰式でグランプリを取ったシーン、本当に素敵で嫁や店長にも見せました。自分自身も再び向き合う機会になったし、世の中の多くの美容師さんの刺激になったと思います。
内田 :今の若手美容師にとってインスタのフォロワー数や売上のほうがカッコイイ位置づけになっている。根本的に何かをつくりだすこと、右脳を働かせることが美容師の原点だと思うから、インスタで何かを真似て多少売り上げがあがる、それで“よし”じゃないってことを伝えたいね。

※1 JHA……ジャパンヘアドレッシングアワーズの通称。年度ごとに美容業界の発展・繁栄に寄与するため毎年1回、顕著な創作活動をした美容技術者を部門別に表彰する。2020年大賞部門のグランプリにLECO 内田聡一郎氏が輝いた。

 

今まで撒いた種を大きく花開かせるために動く

ーー3つめの目標で、内田さんもFMラジオパーソナリティーになるという目標がありますね。

内田 :エザキ君のメディアに出ていくのと同じだよね。今「Voicy(ボイシー)※2」をやっていて思うのはインプットが多いこと、学びがある。それを言語化していけることがいいと感じています。より広い視聴者に知ってもらうためにも「東京FM」でパーソナリティーやりたいですね(笑)なんといっても今年は音声メディア元年ともいわれていますから!
エザキ:絶対聞きますよ! リクエストも送りたいです(笑)
内田 :エザキ君の3つめの、grico clothing(グリコクロージング)のネクストステップとは?
エザキ:今32社のサロンに洋服を卸していて、セレクトショップがない地方の美容室であればあるほど需要が高まっていると感じているんですね。美容師さんにも利益があるし、いいサービスになっているなと。震災以降やり続けてきたことを、今年は美容室用の洋服物販の会社としてますます発展させたいなと。
内田 :そうか、今からプラットフォームをつくるっていう第2章が始まるってことね! すごいね!
エザキ:まずは 1000社との取引を目指して。皆さん美容師を本気でやりたい、美容師である自分の時間が一番好きだと思うので、他のところでもしっ かりと経営の軸を美容師みんなで持てたらいいなと思っています。

※2 Voicy(ボイシー)……日本発の音声メディア。soucutsのチャンネル「soucutsの美容師ラジオ」はこちらから。

 

“止まると死ぬ”マグロにモチベーションは存在しない

ーーお互い気になる目標はありますか?

内田 :エザキ君の6つめ、無駄をなくすって、何? 気になる。
エザキ:僕、モチベーションってないんですよ。サッカー選手や野球選手が「モチベーションが下がっちゃって……」なんて言ってたら、絶対試合に出られないですよね。プロだから下がることがまずない。ただ、サロン経営をしていく中では、モチベーションが下がってしまう人たちに対して悩むことも多いし、それを人のせいにする人も多い。無駄が多いと悩みが増えるので、そういう無駄をなくしていきたいなと。今年はミニマム化が大切だと感じています。
内田 :確かに、気持ちの上がり下がりで僕らは行動しないよね。手帳に今日やることを書きだして、やらないっていう選択肢はない、必ずやる。もう趣味が仕事で大好きだから、モチベーションとかじゃなくて、眠たくなったから寝るということと一緒という考え方でもあるよね。僕らは止まったら死んでしまうマグロと同じだから、マグロな僕たちに「モチベーションの上げ方を教えてください」は愚問だよね(笑)

ーーいつも仕事のことを考えているんですか?

内田 :勝手に(笑)だからふといいアイデアが思い浮かぶことがあって、僕はいつもシャワーの入り口に携帯を置いておいて、思い浮かんだらボイスレコーダーに入れています。

 

身の丈に合わないもの、そこから得る学びは大きい!

ーーエザキさんから、内田さんの気になる目標はありますか?

エザキ:猫を飼う、と行きつけの寿司屋をつくるは気になりますね(笑)
内田 :今年は猫飼いたいねーもう寂しくなっちゃって(笑)猫すごい好きなんですよ。
エザキ:寿司屋といえば、よく内田さんが大阪で行っているお寿司屋さんもおいしそうですね!
内田 :あそこは大衆よりのお店だけどすごくおいしい! もういい歳になってきたし、さらに敷居の高い行きつけの寿司屋が欲しいなと。

ーー好きなネタを教えてください。

内田 :トロサーモン(笑)
エザキ:〇〇コーンとか好きですね、つなコーンとか(笑)
内田 :高い寿司屋に行くと、どっちも出てこないよね(笑)
エザキ:そうですね(笑)
内田 :毎年20代のうちに美容師がやるべきことをインスタグラムにあげているんだけど、その中に高くておいしい物を食べるという項目がある。にも関わらず、僕自身が最近行けてないなって。やっぱり高い寿司屋はホスピタリティの高さ、出す間合い、器にまでトリビアがある。自分の身の丈に合わないものから得る学びは大きい。行くとわかるんですけど、最後のほうに出てくる玉子焼きがプリンみたいなんですよ! それを絶対実感したほうがいい!
エザキ:今日一番熱がこもってますね(笑)

 

迷う時間はもったいない、迷わないために何をするか

ーーエザキさんの、すべての決断力をあげる、最低でも2日で決めるに対しての迫力を感じます。

内田 :僕はすごくわかりますよ!
エザキ:今まではどちらかというと僕ウジウジ系だったんですよ。自分のことだと早いけど、スタッフのことだとすごく考えてしまうんです。
内田 :決めることの規模も大きいし、悩むのは仕方ないのかなと。
エザキ:早く決めないと、どのみち長引くなと。最近株取引をやり始めて勉強になったのは“損切り”は機械的にということ。美容室の教育においても、ここまでにこうなっておかないと雇用できないという指標があってもいいのかなと思っているんです。
内田 :オーナーになると、本当に決断力は迫られるよね。ちょっとした迷いやタイムラグが命取りになるというか。僕は大抵のことは大したことないと思う派だから、命をとられるわけじゃないし。
エザキ:迷うことは大抵切ったほうがいい場合であることが多いとは思うんですよ。
内田 :そうかもしれないね。迷わないということが大切。スピード感が大切な時代だから、スピード感をもってトライ&エラーすることが重要。早いのに越したことはない。
エザキ:何でも枠がとられてしまいますよね。考え事でも人でも。考えている時間が、新しい可能性をつぶしている場合もあると思います。

 

新たな価値創造は、バッファーが必要である

ーー内田さんの10連休を取る、とエザキさんの無駄にお店に出ないについて聞かせてください。

内田 :あえて休むことは、自分のライフステージをあげることだと思っていて。今年こそは!
エザキ:お店にいると、自分の美容師としての仕事で埋まってしまって、スタッフへの時間がつくれなかったり、僕にしかできない仕事があって、まだまだ種をまかないといけない時なので、こういう目標をたてました。
内田 :バッファーをつくることで、新しいことができるようになってくるということか。僕も1回全部リセットしてフラットな状態になる時間に新たなヒントがあると思っているんだよね。

内田聡一郎[LECO(レコ)/東京・渋谷]
うちだそういちろう/1979年8月30日生まれ、神奈川県出身。国際文化理容美容専門学校を卒業後、2003年VeLO・veticaディレクターを経て、2018年LECOをオープン。2020年QUQU(クク)、2021年3月にLECO oben(レコ オーベン)をオープンさせる。

エザキヨシタカ[grico(グリコ)/東京・原宿]
えざきよしたか/1985年2月21日生まれ、長崎県出身。大村美容ファッション専門学校卒業後、2009年にgricoオープン。2016年原宿にTORA、大阪・心斎橋にBECCO、2018年原宿にtokaをオープン。

 

エザキさんも使っている、美容師のための手帳『ヘアドレッサーズダイアリー2021』の詳細はこちらから。(2021年4月はじまりの手帳です。
・1年間の目標10個を書くスペースがあり、毎日見返せるから達成できる◎
・30分ごとに予約を取れるウィークリーページは、お客さまのお名前と予約メニューを書ける◎
・洋書のような装丁と、手帳用紙を使用して軽さと書きやすさ、持ち運びやすさにもこだわり◎

 

grico店長・原田直美さんの「HAIR DRESSER’S DIARY」の使い方

 

月刊BOB編集部

AUTHOR /月刊BOB編集部

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