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全国売れっ子スタイリスト連載第17回「お客さまの心を読むこと」最高売上355万円/大阪府大阪市

月刊BOBの長寿連載、『日本全国売れっ子スタイリストを探せ!』。なかなか知ることのできない、リアルに売り上げが高い美容師さんの数字や取り組みを赤裸々に取材するこの企画。2004年に「人が好き!美容が好き!」というメッセージを掲げて始まり、名前や形を変えながら日本全国の200名近い美容師さんを紹介してきました。(現在の連載タイトルは「日本全国売れてるスタイリストを探せ!」)働き方、ライフプラン、キャリアプランのヒントが詰まっていて、掲載はいつも雑誌の後ろのほうですが反響の大きい企画です。

今回は月刊BOB2005年8月号掲載の第17回をご紹介します(記事内容はすべて、取材当時のものになります)。

全国売れっ子スタイリスト連載第17回 遊人(ゆうじん)/大阪府大阪市]2005年8月号掲載

永田智子さんの売り上げデータ

プロフィール

ながたともこ/1967年6月17日生まれ。岡山県出身。関西美容専門学校卒業後、2店舗を経てオープンして2年目の遊人に参加。現在はサロン全体を統括する立場としても活躍。

サロンデータ

ゆうじん
創業:1989年4月
伊勢田 譲代表
社員数:44名

 

客単価の高さと指名客数の多さに注目

今は超売れっ子スタイリストから後輩の育成に回って、1カ月の指名客も制限している。最盛期の2003年9月には指名客330人、売上355万円を記録したことがある。客単価は現在も1万円台を維持している。

 

心を読んで、フルモデルチェンジorマイナーチェンジを適切に提案

同じスタイルが好きなお客には、再現性をテーマにつくる。しかし、変わりたいお客にはどんどん新しいヘアスタイルでフルモデルチェンジを提案する。口にはしないけれど、ちょっと変わりたいと思っているお客にはマイナーチェンジをしてあげる。

「心を読むんです。これは読唇術よりもすごい(笑)。長く付き合っているとわかるんですよ。『はい』の本当の意味を読み取ること。これがわからない美容師が、いつまでたっても売れない。『ニコニコはしないけれど、おもしろい職人肌の人』『本当のことを言ってくれる人』とお客さまが評価してくれます」

いらっしゃいませよりも、おはようございます、こんにちはで迎える。そして続くのは元気だった? というセリフだ。

しかも、付き合いが長いお客によっては敬語による会話はしない。
「固い接客は、いつまでたってもお客との距離が縮まらない」から。成人式のセットを任せてもらったお客が、一緒に年齢を重ねて30代を迎えている。相変わらずジオメトリックカットの主婦のお客も多い。年齢を気にしてヘアをおとなしくするよりも、似合うかどうかを永田さんは優先する。大人女性の味方だ。

 

地道な販促活動と、特徴あるカラーデザインがブランドサロンへの道を切り開いた

オーナーが夢見ていた場所、心斎橋店オープンの店長に抜擢されたのが当時25歳の永田さんだった。

「初めは最悪。毎日ビラ配りばかり。2、3年苦労して、やっとお店の売り上げが一千万円を超えました。遊人がノンブランドからブランドサロンになった時です。サロンが有名になるノウハウなんて私にはないし、オーナーにもなかったと思う。体当たりでした。ビラ配りをして宣伝しながら、クレイジーカラーをガンガンやりました。派手な大阪でも、特別に派手(笑)。ちょうどストリートブームがきて、時代をとらえられたのでしょうね」

実は、心斎橋店の店長を任せるという話があった時、いつかニューヨークでフリーランスのヘア&メイクとして仕事をしてみたいと考えていた永田さんは悩んだ。お金を貯めてニューヨークに行っても、実績をつくれるかどうかわからない。海外に行く人は多いが、帰国後行ってきたことを生かせる人は意外に少ない。ロンドンで学んだオーナーのように成功できるとは限らない。25歳のチャレンジは、大阪のミナミ、心斎橋店の開店店長に向かった。心斎橋のあんな素敵なサロンでやれるなら悔いはないと思ったのだ。

オープン当初、アバンギャルドなヘアが売りの永田さんですら、悪戦苦闘の連続。しかし特異なキャラクターと腕で、その後の大成功に突き進んだのだ。

「永田さんはぼくが今まで育てた中でナンバーワン。頭のキレ、技術力、人間性、いずれも光っていますね」と、オーナーの伊勢田さんは話してくれた。

 

月刊BOB編集部

AUTHOR /月刊BOB編集部

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